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角川新書

キリシタン教会と本能寺の変


著者:浅見雅一/著
価格:900円+税
刊行日:2020/05/08

出版社:KADOKAWA
ISBN:978-4-04-082338-6
Cコード:0221
[新書](日本歴史)

信憑性が疑われてきたフロイス史料をキリシタン史研究の第一人者が詳細に分析し見えてきた本当の執筆者、そして光秀の意外な素顔。初の手書き原典からの邦訳「一五八二年の日本年報補遺(信長の死について)」収録!



内容紹介

日本史上最大の注目を集める「本能寺の変」。その基礎史料の一つ、ルイス・フロイスがイエズス会に送った報告書「一五八二年の日本年報の補遺」は、長年、その信憑性が疑われてきた。本能寺の変が起きた当時、フロイスは九州・口之津にいたからだ。
 本書は、キリシタン史研究の第一人者である著者が、イエズス会所蔵のフロイス直筆の原典にあたることで見えてきた、史料の本当の執筆者、そして光秀の意外な素顔に迫る。
 これまで指摘されていた、一つの文書であるにもかかわらず光秀の評価が混乱していた理由、日本史の史料には見られない記述の信憑性の高さを、史料をていねいに紹介しながら明らかにする。初のフロイス手書き原典から訳した「一五八二年の日本年報の補遺(改題:信長の死について)」も全収録!

[目 次]
第一章 信長とキリシタン宣教師
第二章 報告書「信長の死について」の成立
第三章 キリシタン史料から本能寺の変をたどる
第四章 光秀の意図
史料編 完訳・ルイス・フロイス「信長の死について」

もくじ

第一章 信長とキリシタン宣教師

  一 信長とフロイス
  二 巡察師ヴァリニャーノと日本布教
  三 荒木村重の謀反
  四 信長の対応とキリシタン教会の中立原則


第二章 報告書「信長の死について」の成立
 
  一 キリシタン史料の性質
  二 「日本年報」とその「補遺」
  三 「信長の死について」を読み解く
  四 綴りや主語の人称、構成から見えてくること


第三章 キリシタン史料から本能寺の変をたどる

  一 信長の自己神格化
  二 光秀の軍事行動
  三 オルガンティーノらの逃避行
  四 光秀の外交交渉
  五 山崎の戦いと坂本城落城


第四章 光秀の意図

  一 本能寺の変とは何だったのか
  二 周辺の動き
  三 明智一族の最期
  四 カギは何か


史料編 ルイス・フロイス「信長の死について」

浅見 雅一

1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。東京大学史料編纂所助手、同助教授、ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、慶應義塾大学文学部教授。専門はキリシタン史。著書に、『キリシタン時代の偶像崇拝』(東京大学出版会)、『フランシスコ=ザビエル』(山川出版社)、『概説 キリシタン史』(慶應義塾大学出版会)、共著に、『韓国とキリスト教』(中公新書)、共編著に『キリスト教と寛容』(慶應義塾大学出版会)などがある。