genkai-shobo.jp
角川文庫

紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー


著者:ほしおさなえ/著 おかざきおか/イラスト
価格:640円+税
刊行日:2020/09/24

出版社:KADOKAWA
ISBN:978-4-04-109775-5
Cコード:0193
[文庫](日本文学、小説・物語)

便箋、カード、マスキングテープ、付箋、紙箱……生活に寄り添ってくれるやさしい手触りの紙小物に魅了された百花。彼女が飛び込んだ紙の世界とは。



内容紹介

名古屋で行われた紙こもの市への出店を手伝った百花と莉子は、終了後、美濃和紙の産地に立ち寄る一成に付いていくことに。和紙すきを体験したり、かつての職人たちの歴史を学ぶ2人。旅行中の会話で、忙しかった両親に代わり、一成が祖母で前社長夫人の薫子に育てられたこと、それで彼が紙に対して誰よりも愛情を抱くようになったことを知る。大手製紙企業の藤崎産業は同族会社で、先代の祖父から一成の叔父が現社長に就いていた。その息子で一成のいとこ浩介は、昔から何かにつけ一成をライバル視し、営業課長として記念館の不要論を唱えているという。「なくなることをあきらめていたけど、記念館は残さなくてはいけない、と思うようになった」。一成の言葉を受け、百花も奮起し応援する気持ちになる。ある日、浩介が顧客のジュエリーデザイナー雫を連れて、記念館に現れるが……。

もくじ

第一話 本美濃紙
第二話 garden diary
第三話 物語ペーパー

ほしお さなえ

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『銀塩写真探偵 一九八五年の光』がある。