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亀裂 創業家の悲劇


著者:高橋篤史/著
価格:1,800円+税
刊行日:2022/09/16 [ calendar_today Google ] [ calendar_today Yahoo! ]
出版社:講談社
ISBN:978-4-06-529555-7
Cコード:0034
[単行本](経営)

ソニー・盛田家、セイコー・服部家など日本を代表する創業家の事件簿。膨大な取材と資料の積み重ねで描き出す、裏切りと転落の全実話



内容紹介

時代を読み、需要を先取りする動物的な勘。
多くの人を惹きつけ、統率する牽引力。
そして、強烈な自負心と強運。
日本を代表する有名企業をつくった「創業社長」には、どこか共通するカリスマ性がある。
しかし、創業社長のカリスマ性が大きければ大きいほど、その去り際、そして去ったあとには、巨大な陥穽が残されることになる。
セイコーの服部家、国際興業・小佐野賢治、ロッテ・重光武雄といった昭和を象徴する創業者の後継者たちは、いずれも大きな混沌を経験した。
ソニーを創業した盛田昭夫氏の長男・盛田英夫氏は、ソニー株をはじめ多額の資産を父から相続したが、それをスキー場開発やF1レースへの参戦などに膨大な資金をつぎ込み、ついにそのすべてを費消しつくした。盛田家の祖業である醸造業に取り組んだがそれもうまくいかず、それでも都心の高級ホテル住まいをつづけ、最後はその滞在費を払うこともできないところまで追い込まれた。
英夫氏は、「盛田昭夫」という巨大な存在から逃れ、克服するために自分だけの成功を追い求めたのかもしれないが、結局それは果たせなかった。
ユニバーサル・エンターテインメントの岡田家、大塚家具の大塚家、大戸屋の三森家、ゲオの遠藤家も、会社の経営権をめぐって、激しい内紛を展開している。
さらに、創業家の持つ巨額の資産には、「資本のハイエナ」と呼ばれるような地下金融の住人たちや、M資金という古典的な詐欺師たちが群がり、甘言を尽くしてカネを吸い取ろうとする。
目を覆うような悲喜劇は、そこに巨額の資産があるからこそ起こる。
リア王やマクベスを地で行く、裏切りと転落のドラマ。
経済事件取材のトップランナーである筆者が、その圧倒的な取材力と筆力によって構成する最上級の経済ノンフィクション。

もくじ

はじめに
第1章 ユニバーサルエンターテインメント 岡田家
創業者を解任
息子が仕組んだ追放劇
損失隠しのスキーム
中国人社長の裏の顔
焦げ付いた20億円
「今日戦争が始まりました」
第2章 日韓ロッテグループ 重光家
入籍していない妻
韓国ロッテの逆襲
車椅子の父と「絶対服従」の息子
社員食堂で発表された新社長
カリスマ社長の最終目的地
第3章 大塚家具 大塚家
娘に社長後継を打診
二派に分断された家族
「父娘戦争」の行方
破綻したビジネスモデル
第4章 大戸屋ホールディングス 三森家
創業者の急死から始まった混乱
「お骨事件」と調停
「アラビア太郎の息子」が代理人に
外食業界の風雲児
戦勝国の秘密資金
28億円の追加請求
取締役に復帰した創業家の嫡男
第5章 セイコーグループ 服部家
HISの創業者と服部家の御曹司
タイでの不透明な土地取引
リー・クアンユーに渡したウラ金
名誉会長と片時も離れない女性
モンゴル「ハーン銀行」のオーナーに
新たなM資金詐欺
40億円の大損害
第6章 国際興業 小佐野家
角栄の「刎頚の友」
ハゲタカファンドを頼って
1300億円もの「個人保証」
タフネゴシエーター
小佐野賢治が遺した大豪邸
最高裁に持ち込まれた骨肉の争い
第7章 ソニーグループ 盛田家
スキー場開発に消えた数百億円
経団連会長就任を目前にして
F1に注ぎ込んだ巨額資金
東南アジアで醤油を売るため
別荘、名画を売って納税資金を捻出
そしてすべてを失った
第8章 ゲオホールディングス 遠藤家
資本社会のハイエナたち
事業拡大の隙間に入り込んだ怪紳士
創業者長男が追及した不正
闇に消えた株
終章 血の紐帯を崇める信奉者たち 
わずか6年で現場復帰
続出する離反者
アコーディア・ゴルフ株買い占め
「交渉」現場に同行する娘
妄想と狂気

高橋 篤史

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1968年愛知県生まれ。93年早稲田大学教育学部卒業。日刊工業新聞社を経て、98年から東洋経済新報社記者。2009年に同社を退社、現在はフリーランスのジャーナリストとして『週刊東洋経済』『文藝春秋』『FACTA』など各誌を中心に多数寄稿。 『ドキュメント ゼネコン自壊』『粉飾の論理』、新潮ドキュメント賞候補になった『凋落 木村剛と大島健伸』(以上、東洋経済新報社)、『創価学会秘史』(講談社)などの著書がある。

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