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文春文庫

飛ぶ孔雀


著者:山尾悠子/著
価格:740円+税
刊行日:2020/11/10

出版社:文藝春秋
ISBN:978-4-16-791595-7
Cコード:0193
[文庫](日本文学、小説・物語)

石切り場の事故以来、火は燃え難くなった。孔雀は火を運ぶ娘を襲い、男は大蛇蠢く地下世界を彷徨う——。傑作幻想小説。



内容紹介

三冠達成!傑作幻想小説が待望の文庫化。

・第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞
・第39回日本SF大賞受賞
・第46回泉鏡花文学賞受賞

ジャンルの概念を超えた驚くべき物語。

* * *

シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。
シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。
真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。
――「I 飛ぶ孔雀」

秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか?
――「II 不燃性について」