内容紹介
ニッターの“なぜ、こうなるの?”に答えてくれて、“こうすればきれいに編める”というコツを教えてくれる一冊。――風工房さん全米の講座で10万人を超えるニッターに技を伝授してきたパティが、あなたの「お困りごと」を助けます。かしこい納得の技を70以上収録。このような悩みを抱えていませんか? すべて改善できます!▼作り目:2 本の棒針でやっても、きつくなってない?▼ゲージ:きつすぎたり、ゆるすぎたりしない?▼伏せ止め:最後の目がゆるまない?▼かけ目:左右で大きさがそろわないのはなぜ?▼ゴム編みやケーブル:表目の最後の列がいわゆる「ゲタ目」になっていない?もっとうまく編みたい? 困ったときに教えてくれる「先輩」にそばにいてほしい?――そんなあなたのために、この本があります。編むときの“手加減”をうまく保つコツ。“自分のゲージ”で編むにはどうしたらいいか。なぜかゆるむ目(右上2目一度が大きくなる、段はじまりの1目めがゆるむなど)や、段差(輪編みの作り目や伏せ目、ボーダー柄、また、襟ぐりなどの)の解消方法まで。2022年冬の刊行以来、全米のニッターの間で話題沸騰の一冊。「うまくいかないのは自分のウデが足りないから…?」と思っていた疑問点が、解きほぐされていきます。この本は、編み方の「なぜ?(WHY)」を考える本です。「なぜ、こうやるの?」、「その代わり、こうやるのはどうかしら?」を提案します。「なぜ?」を掘り下げることで、糸がどうやって編み目になるのか、ちゃんと理解しながら編めるようになります。この理解はまちがいなく、これからのニッティング・ライフを支える大きな力になることでしょう。といっても、難しいことはありません。パティさんのやわらかいユーモアと、ステップ・バイ・ステップのイラストで、初心者からベテランまで、だれでも、「えー、そうだったの!? 編み物って奥が深い!」とびっくりし、もっともっと編むのが楽しくなることでしょう。「編み物は命を救う」――ヴァージニア・ウルフ***ベテランニッターにも“目からウロコ”の技が、なぜそのように編むときれいになるのか、というくわしい解説と図でわかりやすく書いてあります。すべてはきれいに編むために、著者の長年の実践から得た知識がいっぱい詰まっています。西村知子さんの読みやすく、ユーモアあふれる翻訳も楽しい。――風工房さんふだん編み物をしていても、なかなか思いつかないことをパティさんは追究し、私たちに伝えてくださっています。このたび、日本語訳への翻訳作業を通して、訳者自身、目からウロコが落ちる瞬間が何度もありました。(…)本書を通じて、編み物は自由で楽しいものだと実感していただけるとうれしいです。――西村知子さん(訳者)
もくじ
はじめに:本書の使い方(とその理由)
序章 ニッターの「こうしちゃダメ?」に応える本
本書を読まれる前に(訳者より)
第1章 編み物の真理
表目や裏目やその他諸々
編み目の構造について:まぎれもない真実
編み目はどうできる?
イースタン、ウェスタン、コンビネーション:旅先はどちらへ?
第2章 ゲージ
小さなセーターから巨大な帽子まで
スワッチという奇跡の道具
真実はすぐそこにある(または、スワッチと仲良くなりましょう)
もっといい編み地にしよう:編むときの手加減について
ゲージが合うことが必ずしも素晴らしいことではないわけ
第3章 パターン
何を使って編むか(もしくは「一流シェフ」になるには)
何を編むにもサイズは大事
パターンのひみつの言語
第4章 作り目
ロングテール・キャストオン(指でかける作り目)
ケーブル・キャストオン
どうして「100」まで数えられないの?
第5章 増し目と減目
美しい減目
増し目:美しく増やす
第6章 やっかいな問題とひみつの解消方法
新しい糸玉に糸継ぎをする:想像する以上に多くの方法がある!
その1目めを直そう:糸送りが妨害されている
輪編み:まわれ、まわれ
輪編みの引き返し編みについて:触れたがらない問題
輪の編み終わり――あのスリンキー(段差)をなくす
リブ編み――いつも快適に編めるとは限らない
セーター編みに役立つスキル
第7章 仕上げ
よりよい「伏せ止め」
ブロッキング:最後の仕上げ
糸始末:リバーシブル? それともリバーシブルでない?
すくいとじ:とじはじめはひみつの方法で
拾い目:自分の道を行こう
最強のボタンホール
袖付け
第8章 最後の知恵のことば
参考情報:基本テクニック
索引
著者の紹介、謝辞、翻訳者の紹介
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