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動物のまなざしのもとで

種と文化の境界を問い直す

著者:鵜飼哲/編集
価格:4,000円+税
刊行日:2022/07/01 [ calendar_today Google ] [ calendar_today Yahoo! ]
出版社:勁草書房
ISBN:978-4-326-10306-5
Cコード:3010
[単行本](哲学)

「動物たちの自由が私の自由の保証」──動物という扉から開かれる文学世界の広さ、深さ、豊かさを通して種と文化の境界を問い直す。



内容紹介

「動物たちの自由が私の自由の保証」──動物という扉から開かれる文学世界の広さ、深さ、豊かさを通して種と文化の境界を問い直す。

ユートピアでもディストピアでもない、歴史と文学に刻まれた人間と動物たちの遭遇の痕跡。そこからは過酷な暴力に晒された動物たちからの呼びかけに、さまざまな文化圏で人間が試みた多様な応答が浮かび上がる。人間中心的に構築された既成概念のかなたで、人間と他の動物たちの近接性の再考を試みた国際共同研究の記録。

もくじ

イントロダクション──動物の問いと文学の問い[鵜飼哲]

第I部 動物のまなざしのもとにおける文学

 第1章 動物から世界へ──津島佑子「真昼へ」におけるアイヌの自然観との共鳴[村上克尚]

 第2章 小説という名の箱舟のなかで──『ロビンソン・クルーソー』と『フォー』における動物たち[中井亜佐子]

 第3章 はざまからまなざす──金石範「鴉の死」における主体・状況・言葉そして動物[呉世宗]

第II部 動物たちと文化の境界を通過する

 第4章 イスタンブルの野良犬たち──都市での人間/動物共生の物語[カトリーヌ・パンゲ/鵜飼哲訳 ]

 第5章 〈動物-寓話〉の生成変化[フランソワ・ビゼ/鵜飼哲訳]

第III部 軍事的暴力と動物たち

 第6章 比較から近接地帯へ──専有された労働と非/人間動物の逃亡[申知瑛/金友子訳]

 第7章 性-種-資本-軍事主義の共謀と動物の場所──クィア的観点から奪還可能な未来を問う[シム・アジョン/シム・アジョン、イママサ・ハジメ 共訳]

 第8章 媒介される身体たち──沖縄文学のなかの蟹をめぐって[新城郁夫]

 第9章 「アジア的身体」と動物たち──種と文化の境界に「隠された伝統」を探る[鵜飼哲]

第IV部 鳥として住まう

 第10章 わたしたちのナラティヴをテリトリーから放つ、鳥たちとともに[ヴァンシアーヌ・デプレ/森元庸介 訳]

 第11章 ヴァンシアーヌ・デプレとの対話[聞き手:フランソワ・ビゼ/森元庸介 訳]

あとがきに代えて[呉世宗]

鵜飼 哲

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鵜飼 哲(うかい さとし) 一橋大学名誉教授。専門はフランス文学・思想、ポスト植民地文化論。著書に『抵抗への招待』(みすず書房、1997年)、『応答する力──来るべき言葉たちへ』(青土社、2003年)、『主権のかなたで』(岩波書店、2008年)、『ジャッキー・デリダの墓』(みすず書房、2014年)、『テロルはどこから到来したか──その政治的主体と思想』(インパクト出版会、2020年)、『まつろわぬ者たちの祭り──日本型祝賀資本主義批判』(インパクト出版会、2020年)など。訳書にジャン・ジュネ『恋する虜』(共訳、人文書院、1993年)、『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(現代企画室、1999年)、ジャック・デリダ『盲者の記憶──自画像およびその他の廃墟』(みすず書房、1998年)、『友愛のポリティックス』(共訳、みすず書房、2003年)、『ならず者たち』(共訳、みすず書房、2009年)、『動物を追う、ゆえに私は(動物で)ある』(筑摩書房、2014年)など。

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