内容紹介
「死刑はやむを得ないが、私としては、君には出来るだけ長く生きてもらいたい」(死刑判決言い渡しの後で)。裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけ、と思っていたら大間違い。ダジャレあり、ツッコミあり、説教あり。スピーディーに一件でも多く判決を出すことが評価される世界で、六法全書を脇におき、出世も顧みず語り始める裁判官がいる。本書は法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。これを読めば裁判員になるのも待ち遠しい。
もくじ
第1章 死刑か無期か?-裁判長も迷ってる
第2章 あんた、いいかげんにしなさいよ-あまりに呆れた被告人たち
第3章 芸能人だって権力者だって-裁判官の前ではしおらしく
第4章 被告人は無罪-「有罪率99.9%」なんかに負けない
第5章 反省文を出しなさい!-下手な言い訳はすぐバレる
第6章 泣かせますね、裁判長-法廷は人生道場
第7章 ときには愛だって語ります-法廷の愛憎劇
第8章 責めて褒めて、褒めて落として-裁判官に学ぶ諭しのテク
第9章 物言えぬ被害者を代弁-認められ始めた「第3の当事者」
第10章 頼むから立ち直ってくれ-裁判官の切なる祈り
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