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羊は安らかに草を食み


著者:宇佐美まこと/著
価格:1,700円+税
刊行日:2021/01/08

出版社:祥伝社
ISBN:978-4-396-63603-6
Cコード:0093
[単行本](日本文学、小説・物語)

認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には “秘密の絆” があった――人生を遡る旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!



内容紹介

認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆” があった――
八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!

日本推理作家協会賞 『愚者の毒』 を超える、魂の戦慄!

過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたい――
アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅” に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは? 旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。

宇佐美まこと

1957年、愛媛県生まれ。2006年「るんびにの子供」で 第1回 『幽』 怪談文学賞短編部門大賞を受賞。2017年 『愚者の毒』 (祥伝社文庫)で第70回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞する。19年 『展望塔のラプンツェル』 で 「本の雑誌が選ぶ2019年度ベスト10」 第1位に選出され、第33回山本周五郎賞候補。他の著書に 『入らずの森』 『死はすぐそこの影の中』 『黒鳥の湖』 など。