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日経プレミアシリーズ

新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実


著者:峰宗太郎/著 山中浩之/著
価格:850円+税
刊行日:2020/12/10

出版社:日経BP 日本経済新聞出版本部
ISBN:978-4-532-26450-5
Cコード:1247
[新書](医学・歯学・薬学)

新型コロナ用ワクチンは大丈夫?コロナはインフルエンザより危険?ダメな専門家の見抜き方は? コロナ禍の不安を柔らかく解す。



内容紹介

「新型ワクチンは9割効く、ってどういう意味?」
「ワクチンができれば、もうマスクはしなくていいの?」
「なんでこんなに速くワクチンができたの?」
「あれ、インフルエンザワクチンはいまいち効かないですよね?」

「新型コロナワクチン」の接種開始を前に、その効果とリスクを巡って議論が盛り上がってきました。Twitterで5万人のフォロワーを持つ米国研究機関在籍の若手ウイルス免疫学者、峰宗太郎先生が、対話形式でとっても分かりやすく、そして時には辛辣に、新型コロナと人間の免疫系、そしてワクチンを巡るさまざまな問題について語ります。メディアやネットの情報に踊らされず、パニックを起こさず、冷静に自分の頭で判断するための科学的トピックが満載です。

もくじ

●第1章 新型コロナの基礎知識と振り返り

ウイルスはヒトの細胞を乗っ取って増える
猛スピードで進んだ新型コロナの研究・対策
致死率はインフルエンザ並み、なのか
感染しても気付かず人にうつしてしまう
対策の中心は飛沫感染を防ぐこと
接触感染対策は「やりすぎ注意」
呼吸器感染症対策のゴールデンルール、睡眠と栄養
現行の「感染を避ける」行動原則は案外正しい
完全な終息はワクチンによる集団免疫獲得、だけど……

●第2章 治療薬とワクチン、基礎の基礎

特効薬はないが、戦い方は分かってきた
「薬が効いた」という言葉の意味
「谷」が見えてくるのは、研究が進んだあかし
「免疫力」に気をつけろ
正しく知りたい、「集団免疫」
ワクチンの主流「不活化ワクチン」とその限界

●第3章 「核酸ワクチン」への期待と不安

遺伝子工学の世界からやってきた新型ワクチン
去年までは「遠い未来に実現するワクチン」だった
技術進歩とSARSの知見により猛スピードで開発
核酸ワクチン、どうやら効きそう
「90%を超える有効性」の意味は

●第4章 ワクチンとヒトの免疫、基礎の基礎

ワクチンの「効く」「効かない」はどこで見る
「自然免疫」と「獲得免疫」
免疫系の反応を測定するのは難しい!
「数が増える」と「効果がある」は別問題
ワクチンを二度打つ理由
インフルエンザワクチンが「劣等生」なワケ

●第5章 新型コロナ対策の「湯加減」

クラスター対策を通して「感染する状況」が分かった
「熱いぞ」「温いぞ」と入りながら調整するしかない
ある程度の集団感染、クラスターは「是」とする
「体調が悪かったら休む」が根付けば完璧だ!?

●第6章 やっぱり知りたい、PCR検査

もし「鉄道並みの質と量のマニア」が感染症にもいたら
「有効打がどれくらい出るか」が大事
「高齢者だけ厳密に」はなぜ非現実的か
歯切れがいい対策は、たいてい「不都合な真実」を無視している

●第7章「無制限PCR検査」が見せた理解のズレ

3回やって「陰性」「陽性」「陰性」、さてどうする
インフルエンザの場合はどう診断しているか
無症状の感染者は、PCR検査で拾い上げるのが難しい
スウェーデンは「集団免疫」を目指したのか
検査を受けて安心したい人々は「いいお客様」かも

●第8章 根拠の薄い話に惑わされない思考法

同じデータを見て、なぜ結論が違うのか
医師国家試験には「検査の間違い」が前提の出題がある
にんげんだもの、感情もあるさ
謎理論が生まれてくる背景

●第9章 誰を信じるのか、信じていいのか

「信じていい情報」を見抜く術はあるのか
ネットで情報収集すると、トンデモ理論を作りがち
健康・医療系はまともな本が本当に少ない
「人の考えは変わって当然」と思うべし

峰 宗太郎

医師(病理専門医)、薬剤師、医学博士 京都大学薬学部卒業、名古屋大学医学部卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所、獨協医大埼玉医療センター勤務等を経て2018年より米国国立衛生研究所内アレルギー感染症研究所で研究中。医師(病理専門医)、薬剤師、医学博士。専門は病理学・血液悪性腫瘍・感染症の病理診断、ウイルス学、免疫学。予防医療普及協会顧問。

山中 浩之

日経ビジネス編集部 シニア・エディター