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ウエルベック発言集


著者:ミシェル・ウエルベック/著 西山雄二/翻訳 八木悠允/翻訳 関大聡/翻訳 安達孝信/翻訳
価格:3,500円+税
刊行日:2022/11/07 [ calendar_today Google ] [ calendar_today Yahoo! ]
出版社:白水社
ISBN:978-4-560-09458-7
Cコード:0097
[単行本](外国文学小説)

テロ事件やコロナ禍のなか、どのような思考が可能か? 「冷笑的で厭世的」な作家が小説の素材としての理論的省察を語るエッセイ集。



内容紹介

冷笑よりも、素朴だが重要なメッセージ。

 筆禍に舌禍、テロ事件やコロナ禍まで、作家生活30年の集大成! フランスきってのベストセラー小説家による、待望のエッセイ集。
 ウエルベックは〈私が政治的に正しくなって、それで何が得られるのでしょう。〉と語る。その歯に衣着せぬ発言の数々には、眉をひそめさせられるものもある。拒絶反応を引き起こす読者もいるだろう。
 詩人や文学者をはじめ、左翼知識人にフェミニスト、映画、音楽、建築、宗教……まがまがしくも目くるめく混乱した世界に「介入」するウエルベックの論舌は、鋭く、耳目を集める。
 多種多様なジャンルを射程におさめた本書に通底するのは、「口撃」しようとする批判精神ではなく、人間性への関心だ。そこから浮かび上がってくるのは、書くことに愚直にむきあう人物の創作の秘密─「現実を観察し、未来を予測する小説家の哲学」である。冷笑よりも、素朴だが重要なメッセージが込められている。
 ヴァレリー・ソラナスの問題作『SCUMマニフェスト』の解説(「人類、第二の段階」)も完全収録! なお巻末には、フランスの政治や文化がわかるように、訳者による「索引註」を付す。

もくじ

ジャック・プレヴェールは間抜けだ
ジャン=クロード・ギゲの『蜃気楼』
混乱へのアプローチ
失われたまなざし──無声映画への賛辞
ジャン=イヴ・ジュアネとクリストフ・デュシャトレとの対談
皮むきとしての芸術
創造的不条理
パーティー
無為の時間
 ここに何を探しに来たの?
 ドイツ人
 退職年齢の引き下げ
 カレー、ドーバー海峡
 都会の喜劇
 コツをつかむだけ
 男は何の役に立つと言うのか
 くま皮
オペラ・ビアンカ
ラキス・プロギディスへの手紙
小児性愛の問い
人類、第二の段階
空疎な空
私には夢がある
ニール・ヤング
クリスチャン・オティエとの対談
技術の慰め
空、大地、太陽。
二〇世紀からの脱出
二〇〇二年のフィリップ・ミュレ
ボフの不完全な名誉回復へ
保守主義は進歩の源泉
実証主義への緒言
私は普通です。普通の作家です。
一生をかけて私は読んだ
土壌の断面
失われたテクスト
フレデリック・ベグベデとの対談
存在の消耗に対する治療法
マラン・ド・ヴィリー、ヴァレリー・トラニアンとの対談
アガト・ノヴァク=ルシュヴァリエとの対談
エマニュエル・カレールと善の問題
ドナルド・トランプは良い大統領だ
ジョフロワ・ルジュンヌとの対談
もう少し悪いほうへ──数名の友人への返信
ヴァンサン・ランベール事件は起こるべきでなかった
 訳者あとがき
 註記
 初出一覧

ミシェル・ウエルベック

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Michel Houellebecq 1956年生まれ。現代フランスを代表する小説家、詩人。スキャンダラスな内容から批判にさらされることが多いが、その小説作品は40を超える言語に翻訳され、世界的な人気を博している。日本語訳に、『素粒子』『地図と領土』(筑摩書房)、『プラットフォーム』『闘争領域の拡大』『ある島の可能性』(角川書店)、『服従』『ランサローテ島』『セロトニン』(河出書房新社)、『H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って』『ショーペンハウアーとともに』(国書刊行会)がある。最新作は2022年に刊行された小説『絶滅させる』。

西山 雄二

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1971年生まれ。東京都立大学人文科学研究科教授。著書に、『哲学への権利』(勁草書房)、『異議申し立てとしての文学──モーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性』(御茶の水書房)。編著に、『いま言葉で息をするために ウイルス時代の人文知』『カタストロフィと人文学』(勁草書房)、『終わりなきデリダ』(法政大学出版局)、『人文学と制度』(未來社)、『哲学と大学』(未來社)など。訳書に、ジャック・デリダ『獣と主権者』(全2巻、白水社)、『哲学への権利』(全2巻、みすず書房)、など。

八木 悠允

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1983年生まれ。ロレーヌ大学博士課程在籍。専門はフランス現代文学、とくにミシェル・ウエルベック研究。訳書に、マルク・アリザール『犬たち』、法政大学出版局、2019年(共訳)。論文に「ミシェル・ウエルベックの散文におけるポワン・ヴィルギュル」(『リミトロフ』第一号)。翻訳に、サミュエル・エスティエ「ウエルベック批評の十年」(共訳、『人文学報』、首都大学東京フランス文学教室、第514-15号)など。

関 大聡

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1988年生まれ。東京大学大学院博士課程、パリ・ソルボンヌ大学フランス文学・比較文学研究科博士課程に在籍。専門は二十世紀フランス文学・思想、特にジャン=ポール・サルトル研究。論文に“Pensée, image et langage. Sartre et Henri Delacroix”(Études sartriennes, 25, 2021)。翻訳にボリス・ゴビーユ「1968年5月-6月の文学的前衛におけるエクリチュールの政治と集団の体制」(『人文学報』、首都大学東京フランス文学教室、第515-15号)。

安達 孝信

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1990年生まれ。日本学術振興会特別研究員PD。神戸大学、奈良女子大学非常勤講師。19世紀フランス文学、とくにエミール・ゾラを中心とした自然主義文学研究。論文に「ゾラにおける修道院・女子寄宿学校の社会空間」(『フランス語フランス文学研究』、第120号)。翻訳にベアトリス・ケット「コロナ禍におけるフランスの一美術館の取り組み」(『大手前大学比較文化研究叢書』、水声社、第17号)。

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