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ノーザン・ライツ


著者:ハワード・ノーマン/著 川野太郎/翻訳
価格:4,000円+税
刊行日:2020/10/20

出版社:みすず書房
ISBN:978-4-622-08944-5
Cコード:0097
[単行本](外国文学小説)

北カナダの鮮烈な風景の中で、14歳の少年が親友の死、家族、先住民と向き合い成長していく物語。切々と胸に迫る全米図書賞候補作。



内容紹介

カナダ、マニトバ州北部の凍て付く自然。母親と従妹と暮らす14歳のノアが、地図製作者の父親が持ち帰った短波ラジオで最初に聞いたのは、親友ペリーが割れた氷から一輪車ごと湖に落ちたという報せだった。死んだペリーの両親の村で次の夏も過ごすと決めたノア、村には先住民クリーの人びと、罠猟師、宣教師、そして行方不明の父親までが……。物語は後半、大都会トロントの映画館〈ノーザン・ライツ〉に舞台を移し、そこでノアと家族は思いもかけぬ出会いを経験する。
デヴィッド・ボウイが「人生を変えた100冊」に選んだ長編小説『バード・アーティスト』の作者ハワード・ノーマン。そのデビュー作『ノーザン・ライツ』は、出版されるや称賛を受け全米図書賞候補となった。
「とても好きな本だ。やさしく、おかしく、ミステリアスで、真実に満ちていて、それゆえに美しい」(『遥かな海亀の島』のピーター・マシーセン)「おかしく、かなしく、やさしく、果敢である……初雪が降った野についた、最初の足跡のような本」(『闇の左手』のアーシュラ・K・ル=グウィン)。
1950年代後半の少年の心と成長を描いて切々と胸に迫る、この小説を読んだ者の心には、オーロラの光が残ることだろう。

もくじ

第一章 一輪車
第二章 パドゥオラ・レイク
第三章 カワウソの少女に誘惑された説教師
第四章 見えないものをたしかめる
第五章 ひとりのオーケストラ
第六章 いとこの手紙
第七章 〈ノーザン・ライツ〉
第八章 池の上を無線の声が滑る
2001年ピカドール版への序文
訳者あとがき

ハワード・ノーマン

アメリカ合衆国の作家。1949年オハイオ州トレド生まれ。高校を中退したのちカナダに移住。カナダ北極圏の先住民の口承物語を採録・翻訳するほか、さまざまな職を転々として1987年にThe Northern Lights(『ノーザン・ライツ』川野太郎訳、みすず書房、2020)で作家デビュー。現在はヴァーモント州キャレー在住。著書に『エスキモーの民話』(編訳、青土社、1995)、『バード・アーティスト』(文藝春秋、1998)、『Lの憑依』(東京創元社、2003)、『静寂のノヴァスコシア』(早川書房、2005)など。最新作はThe Ghost Clause (2019)。

川野太郎

1990年熊本生まれ。早稲田大学文学研究科現代文芸コース修了。翻訳家。訳書 キールナン『長い眠り』(西村書店、2017)、シェルトン『ノー・ディレクション・ホーム ボブ・ディランの日々と音楽』(共訳、ポプラ社、2018)、ジャンネッラ & マラッツィ『グレタと立ち上がろう 気候変動の世界を救うための18章』(岩崎書店、2020)、ボーダー『スナックだいさくせん!』(岩崎書店、2020)、ノーマン『ノーザン・ライツ』(みすず書房、2020)など。