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貿易戦争は階級闘争である

格差と対立の隠された構造

著者:マシュー・C・クレイン/著 マイケル・ペティス/著 小坂恵理/翻訳
価格:3,600円+税
刊行日:2021/05/19

出版社:みすず書房
ISBN:978-4-622-08999-5
Cコード:0033
[単行本](経済・財政・統計)

2021年ライオネル・ゲルバー賞に輝いた話題作。中・独の国内不均衡が米の巨額貿易赤字を生み、貿易戦争を引き起こす構造を解明。



内容紹介

2021年ライオネル・ゲルバー賞受賞

「貿易戦争は国家間の対立として表現されることが多いが、そうではない。これは主に、銀行や金融資産の所有者と一般世帯の対立、すなわち超富裕層とその他大勢の対立である」(まとめ)
今日の米中2国間に見られるような対立は、じつは各国の労働者・退職者を犠牲にした数十年来の富裕層優遇策に起因している――。貿易黒字国である中国やドイツの国内所得の不均衡がアメリカの巨額な貿易赤字を生み、衝突へと至る構造をあざやかに解明、解決のための道筋を示す。国内の格差が民主主義を毀損し、グローバル経済の繁栄や国際平和をも脅かすメカニズムは、日本にも重大な問いを突きつけている。
中国経済に精通した北京大学ビジネススクール教授と投資金融専門紙「バロンズ」経済論説員が贈る、「グローバル経済にかかわるすべての人が読むべき本」(ダニ・ロドリック)。
解説・青山直篤

もくじ

謝辞
はじめに
第1章 アダム・スミスからティム・クックへ――グローバル貿易の変容
第2章 国際金融の発達
第3章 貯蓄、投資、不均衡
第4章 天安門から一帯一路へ――中国の黒字を理解する
第5章 壁の崩壊と黒いゼロ(シュバルツェ・ヌル)――ドイツの黒字を理解する
第6章 アメリカ例外主義――法外な負担と執拗な赤字
まとめ――貿易戦争の終わり、階級闘争の終わり

解説 「貿易戦争」の核心  青山直篤
原注
人名索引

マシュー・C・クレイン

アメリカの週刊投資金融専門紙『バロンズ』の経済論説担当。『ニューヨーク・タイムズ』『ナショナル・インタレスト』などにも寄稿。イェール大学(歴史学専攻)卒業後、外交問題評議会勤務をへてジャーナリズムの世界に入り、『フィナンシャル・タイムズ』アルファビル・ブログの経済・金融担当などをへて現職。著書『貿易戦争は階級闘争である』(共著、小坂恵理訳、みすず書房、2021)。

マイケル・ペティス

北京大学光華管理学院(ビジネススクール)教授(財政・金融)。カーネギー国際平和基金のシニアフェローも務め、中国の金融市場に関する月次コラムを同財団サイトに寄稿。コロンビア大学院でMBA取得。著書にThe Great Rebalancing (Princeton, 2013)、The Volatility Machine (Oxford, 2001)、『貿易戦争は階級闘争である』(共著、Yale, 2020、小坂恵理訳、みすず書房、2021)など。

小坂恵理

翻訳家。訳書 クレイン/ペティス『貿易戦争は階級闘争である』(みすず書房、2021)ステイル『マーシャル・プラン』(みすず書房、2020)同『ブレトンウッズの闘い』(日本経済新聞社、2014)カリアー『ノーベル賞で読む現代経済学』(筑摩書房、2020)ウォルシュ『ポール・ローマーと経済成長の謎』(日経BP、2020)ランピーノ『繰り返す天変地異』(化学同人、2019)ソニ他『クロード・シャノン 情報時代を発明した男』(筑摩書房、2019)ラックマン『イースタニゼーション』(日本経済新聞出版社、2019)フェルプス『なぜ近代は繁栄したのか』(みすず書房、2016)ほか。