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蛇と梯子 イギリスの社会的流動性神話

イギリスの社会的流動性神話

著者:セリーナ・トッド/著 近藤康裕/翻訳
価格:6,000円+税
刊行日:2022/11/04 [ calendar_today Google ] [ calendar_today Yahoo! ]
出版社:みすず書房
ISBN:978-4-622-09541-5
Cコード:1036
[単行本](社会)

19世紀末-20世紀末に生まれた7世代の証言をたどり「社会的流動性」の実相を探る。エゴドキュメントで読みとくイギリス現代史。



内容紹介

「1880年から19世紀の終わりにかけて生まれた人びとは、その大多数が梯子をのぼるかおりるかした最初の世代であり、それ以降のすべての世代が梯子の昇降を経験してきた。だが、そうであるにもかかわらずこれまでの140年間、才能や努力や向上心よりも生まれと富がはるかに大きな影響を個人の社会的地位におよぼしてきたのである。その理由を本書は説明する。この時代を生きてきた人びとのストーリーを語りながら、階級の梯子を誰がつくり、誰がつくりかえたのか明らかにする。そしてなぜ、どのようにして人びとが自分たちの生活を変えようとしたのか、またときには自分たちの暮らす社会を変革しようとしたのか明らかにし、梯子をのぼったり、そこから滑落してしまったりした人びとの経験を描きだす」

「どんな来歴の持ち主であれトップにのぼりつめる機会は与えられている」(マーガレット・サッチャー)。「社会的流動性こそがイギリス的生活の主要要因とみなしたい」(トニー・ブレア)。パイオニア世代からミレニアル世代まで19世紀末から20世紀末にかけて生まれた7つの世代の証言をたどりつつ、英国社会の特徴と謳われた「社会的流動性」とメリトクラシー社会の実相を探る。エゴドキュメントで読みとくイギリス現代史。

もくじ

序章

I パイオニア世代 1880-1899
第1章 機会を求めた闘い
第2章 ホワイトカラーの労働者たち

II 不安定な世代 1900-1919
第3章 梯子からの転落
第4章 テクノクラート

III 大躍進世代 1920-1934
第5章 実力主義の戦争
第6章 梯子の最上段には空きがある
第7章 社会的流動性のメロドラマ
第8章 管理職革命?
第9章 動きつづけても上にのぼれず

IV 黄金の世代 1935-1955
第10章 しかし、当たりを引くのは一部だけ
第11章 揺らぐ梯子
第12章 マネー、マネー、マネー

V カササギ世代 1956-1971
第13章 DIY社会
第14章 熾烈な勝ち残り競争

VI サッチャーの子供たち 1972-1985
  ミレニアル世代 1986-1999
第15章 卓越の追求と不平等
第16章 壊れた梯子

結論 梯子をなくせばもっと明るい未来が実現できる

謝辞
資料について

訳者あとがき
索引

セリーナ・トッド

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(Selina Todd) 1975年生まれ。ニューカッスル・アポン・タインで育つ。ウォリック大学卒業後、サセックス大学大学院で博士号取得。オックスフォード大学教授(近現代史)。著書Young Women, Work, and Family in England, 1918-1950, Oxford University Press, 2005, The People: The Rise and Fall of the Working Class, John Murray, 2014(『ザ・ピープル―—イギリス労働者階級の盛衰』近藤康裕訳、みすず書房2016), Tastes of Honey: The Making of Shelagh Delaney and a Cultural Revolution, Chatto & Windus, 2019, Snakes and Ladders: The Great British Social Mobility Myth, Chatto & Windus, 2021(本書)。

近藤康裕

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(こんどう・やすひろ) 1980年生まれ。一橋大学言語社会研究科博士後期課程修了。慶應義塾大学法学部准教授。イギリス文学・文化研究。著書『読むことの系譜学――ロレンス、ウィリアムズ、レッシング、ファウルズ』(港の人2014)、共著『愛と戦いのイギリス文化史 1951-2010年』(慶應義塾大学出版会2011)『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』(研究社2013)、訳書 トッド『ザ・ピープル――イギリス労働者階級の盛衰』(みすず書房2016)、コリーニ『懐古する想像力――イングランドの批評と歴史』(みすず書房2020)、共訳 ジャット『失われた二〇世紀』(NTT出版2011)、ウィリアムズ『共通文化にむけて』(みすず書房2013)ほか。

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