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ディテールから考える構造デザイン


著者:金箱温春/著
価格:3,800円+税
刊行日:2021/04/11

出版社:学芸出版社
ISBN:978-4-7615-3272-7
Cコード:0052
[単行本](建築)

住宅から公共建築まで、著名建築家と協働する構造家の設計手法に初めて迫る。代表作41作品を多数の写真・詳細図・スケッチで詳解。一般的な技術でバランス良く解かれた接合部のデザインが構造計画、ひいては建築の質を決める



内容紹介

住宅から公共建築まで、多くの著名建築家と協働する構造家の設計手法に初めて迫る。代表作41作品を建築的課題とそれに応える計画プロセスに沿い、多数の写真・詳細図・スケッチで詳解。必ずしも特殊な架構技術に頼らず、一般的な技術でバランス良く解かれた接合部のデザインが構造計画全体、ひいては建築の質をも決めている。

もくじ

■1 鉄骨造とそのディテール
【形状の異なる部材の組合せ】
1_1  浮遊する大屋根がつくる工場建築の風景 ── リーテム東京工場
【小さな部材の使用】
1_2  週末住宅の非日常的な空間と造形 ── 桜山の住宅
1_3  周囲の景勝に溶け込む美術館の回廊 ── 福田美術館
【軽量形鋼を使った屋根】
1_4  板状の梁が空間を緩やかに仕切る ── 伊那東小学校
1_5  機能と一体化した駅前キャノピー ── 敦賀駅駅前広場キャノピー
【柱、梁の複雑な組合せ】
1_6  入母屋の内部空間を最大限に確保する ── 明治神宮ミュージアム
1_7  多面体の屋根に覆われた木立の中のような閲覧室 ── 那須塩原市図書館 みるる
【大空間の屋根】
1_8  明るく軽快な台形台の体育館 ── 高知県立須崎総合高等学校体育館
1_9  流動感のある屋根架構 ── キラメッセぬまづ
【不定形なトラス屋根】
1_10  ランドスケープとしての屋根 ── 国営昭和記念公園花みどり文化センター
【複雑な空間の組合せ】
1_11 掘り込まれたトレンチと上に被さる構築物の隙間に生まれる展示空間 ── 青森県立美術館
1_12 多様な活動を内包する湾曲したガラス張り壁面の空間 ── 釧路市こども遊学館
1_13 箱状の自動車展示空間を浮かせる ── ISUZU PLAZA
■2 RC造とそのディテール
【壁でつくる構造】
2_1  大きな吹抜とスキップフロアを有するRC造の住宅 ── 内の家
2_2  狭小地に建つRC造住宅の免震構造 ── LAPIS
【フレーム構造】
2_3  水害対策としてのピロティを持つ多目的ホール ── 三次市民ホール きりり
【プレストレス】
2_4  自立壁と大庇でつくる打ち放しのファサード ── 東京大学情報学環・福武ホール
2_5  L字形平面を組み合わせた講義室群 ── 工学院大学125周年記念八王子総合教育棟
2_6  バーデゾーン(温浴空間)を宿泊室で覆う保養所 ── 熱海リフレッシュセンター
【曲面屋根】
2_7  芝生で覆われた丘、緑に埋もれた博物館 ── 若狭三方縄文博物館
2_8  ヴォールト屋根のずれがつくり出す良質な環境 ── 宇土市立網津小学校
2_9  4つのウェーブでつくるランドスケープと建築 ── サイエンスヒルズこまつ

■3 木造とそのディテール
【小部材を使った在来木造】
3_1  和小屋の雰囲気を持つ集会施設 ── 藪原宿にぎわい広場 笑ん館
3_2  閉ざされた礼拝空間に光を呼び込む ── 駿府教会
【集成材を使った建築】
3_3  地域の中核施設としての複合施設を木造でシンプルにつくる── 塩尻市北部交流センター えんてらす
3_4  象徴的な円形ホールのある地域交流センター ──上士幌生涯学習センター わっか
【複合梁】
3_5  内外の空間をひと繋がりとする屋根架構 ── 八代の保育園
【トラス】
3_6  豪雪地域の木造大屋根 ── モヤヒルズ
【フィーレンディール】
3_7  複合施設の体育室を木造屋根で覆う ── 鴻巣市かわさと館
【張弦梁】
3_8  木造の被膜をイメージした体育館 ── 新潟市立葛塚中学校体育館
■4 ハイブリッド構造とそのディテール
【S+RC】
4_1  室内プールの大空間を浮遊して横切る通路 ── 遊水館
【W+RC】
4_2  緩やかに湾曲する屋根を持つ、開放的な研修施設 ── 南飛騨健康増進センター
4_3  地場産材で覆われた開放的なコミュニティ施設 ── 豊富定住支援センター ふらっときた
【PCa+S】
4_4  多様な形態を有するスタジアムを短工期で実現 ── 広島市民球場
【SRC+S】
4_5  ピロティを有する不整形な形態の建築 ── みなと交流センター はーばりー
【W+S】
4_6  和をイメージした屋根架構の武道館 ── 長野県立武道館
【W+S+RC】
4_7  木造の切妻屋根をRC壁で非対称に支える ── 福井県年縞博物館
■5 耐震補強とそのディテール … 215
【変える改修】
5_1  現代建築を新たなランドマークに蘇らせる ── 浜松サーラ
【減築】
5_2  環境改善と耐震補強を一体で行う ── 黒松内中学校
【内外ともイメージ維持】
5_3  大きな内部空間と開口部を持つ歴史的木造建築 ── 自由学園女子部講堂
【外部を保存】
5_4  帝冠様式の庁舎を外観を保存して図書館に ── 北九州市立戸畑図書館

金箱 温春

金箱構造設計事務所代表取締役。東京工業大学特定教授。1953年長野県生まれ、1977年東京工業大学大学院総合理工学研究科修士課程修了、1977-1992年横山建築構造設計事務所勤務を経て、1992年金箱構造設計事務所設立。2008年博士(工学)取得。 2011-2015年(一社)日本建築構造技術者協会会長。多くの大学の非常勤講師を歴任。 受賞に1998年JSCA賞、2005年松井源吾賞、2011年日本建築家協会賞、2016年日本建築学会賞(業績)、2020年土木学会田中賞他。 著書に『『構造計画の原理と実践』(単著、2010、建築技術)、『力学・素材・構造デザイン』(共著、2012、建築技術)、『建築を創る 今、つたえておきたいこと』(共著、2013、井上書院)『構造設計を仕事にする』(共著、2019、学芸出版社)他。 幅広い世代の多くの建築家と、住宅から公共建築まで新築に限らず改修プロジェクトも含めて協働している。